クリスマスが近づくといつも注巧妙なマーケティングをしていないか観察するようになるものです。
今日は、アメリカの大手玩具メーカーが実際に行なっている巧妙なマーケティング戦術についての話しましょう。
巧妙なマーケティングが行なわれる以前は、玩具業界は、一般的にクリスマスの前に玩具の需要があり、その後2ヶ月は、売れなくなるという状況にありました。
親の財布の紐が固くなるのは当然で、それを覆すことは容易ではない。
どうにか売上を落とさないようにしたい。。。。。。どうすればいいか?
そこで子供の親を対象に「約束」コミットメントをさせることと立場の一貫性(約束を守る)をとるという心理を利用した巧妙に考えられた戦術でクリスマス後の売上を落とさない方法を考え出し、実践している例があるのです。
その一連の流れは。。。
①クリスマス前から、ある特別なおもちゃの魅力的なコマーシャルとテレビで放映しはじめる。
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②子供たちは当然それが欲しくなる。
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③そこで両親にそれをクリスマスプレゼントとして買ってもらう約束を取り付けることになる。
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④玩具メーカーは、そのおもちゃを店には「少ししか」卸さない。
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⑤大半の親はそのおもちゃが売切れてしまったことを知って、同じくらい魅力的なおもちゃを代わりに買わざるを得なくなる。(クリスマスにプレゼントは必要!)
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⑥とうぜん、その状況は分かりきっているので、玩具メーカーは店に、代用品を充分に卸しておく。(これでクリスマス商戦の売上は確保!)
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⑦クリスマスが終わったら、玩具メーカーはもう一度特別なおもちゃのコマーシャルをまた流し始める。
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⑧子供たちは前以上にそのおもちゃが欲しくなる
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⑨そして両親の所に走って行き「約束したじゃないか!買ってくれるって!」
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⑩そうすると、大人たちは自分の言葉を裏切りたくないから、(約束は守ることと子供にしつけている立場上)しぶしぶ店に買いに行くのである。
アメリカでは、多くの親がこのような状況に踊らされているのです。。クリスマス前に約束しなければ。。と。。。
日本でこのようなことをやっているかどうかは知りませんが、品薄気味で商品がリリースされるのは、大体の場合、希少性をわざと出し、商品価値を上げるといったメーカーの策略にはまっている可能性が高いのです。
品薄なはずなのにCMは相変わらず流れてて、そして品薄感が商品の価値を上げているようなもの何か心当たりありませんか?あるでしょ!
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