武道や茶道の世界には「守 破 離」(しゅ は り)という教えがあります。。。
「守」決まった型や手本を守る段階(基礎)
「破」その状態を破って型や手本を自分なりに改良する段階(進歩・創造)
「離」最後に型や手本を離れて独自のものへと展開していく段階(発展)
誰かから与えられたものをそのまま受け入れるというのは、基本的につまらないこと。。。
しかし、すべてのことは「マネ」ることから学んでいく。。
これが「守」。。。
自分の土台(基礎)をつくるためには、素直に手本を真似るほうが結果として早く進歩することができるものです。
この段階で徹底的に繰り返すと、手本どおりに行うことの意義や、手本から外れたときのデメリットが理解できるようになる。素振りや基本フォームなどがこの段階の初歩に当たります。
そうすると自分の意志で率先して手本を守るようになる。。。
裏を反せば、手本どおりに行なうことの「意義」や、「手本から外れたときのデメリット」が理解できないなら先に進まないほうがいい。
なぜならそれを知らずして応用や進歩はないのだから。
繰り返しの基礎段階を経て、そのうちいろいろ試せるような段階がくる。。。
従来の方法よりももっといい方法がないかと。。
これが「破」の段階。
基本的には、作法や型を手に入れて、そこからさらに出ようと意識して工夫したり行動した人間だけが進歩する。。。
時代の変化とともに周囲の条件も変化していて従来の作法や型をそのまま使うことに無理が生じ型を変えていくのが当然ということになります。。
そして試行錯誤を何度も繰り返した人は、理解と経験に基づき、型にとらわれず、これまでとはまったく別のものを自分の力で新たに生み出すことができるようになる。。。
これが「離」。。。
優れた創造力をもつだけでなく問題や異変があったりすると一目で見抜く眼力をもったりする。。。
つまり、設計者なら、図面を見ただけでどこかおかしなところがあれば一発で見抜けたりすることがある。。。。
終わりなき追求、達人への道へ。。。。
この考え方に今の自分を照らし合わせるとどの段階にいるのだろうか。。。。。。。
仕事やプライベートで目標があるなら、どのレベルにいるのか考えてみるのもいいです。。。
「守」のレベルにいるにもかかわらず、独自の方法や型にとらわれない方法など「破」や「離」を模索しても何もできません。
個性を出すにしても基本ができてなければ通用しない。
ある程度のレベルが要されるものすべてに共通することで、
基本を知ることがその道の「言語」となり「伝える」ことができ、
そしてその道の「言語」を理解することにもなるのです。
※ここで言う「言語」は言葉とか文字だけでなく手本や体の使い方とか感覚という意味です。
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