学生時代、
「じゃあこの会社のケーススタディをSWOT(スウォット)分析して!」
なんて教授に指示され
とりあえず分析してみようとする。。。
「強み」と「弱み」か。。。
ん?
この「強み」と「弱み」って!
どこからどこまでが強みでどこからが弱みなんだ~?
なんか良くわからないからテキトーにやってみるかぁ~。。。オイオイ。。。
経営学やマーケティングを学んだことがあれば経験することですが、必ずこのような分析ツールを使うにあたって「ちょっとおかしいぞ?」と違和感を感じるものです。。。
経営コンサルタントや経営企画の人間が社長にプレゼンするとき良く出てくる分析手法がSWOT分析やPPM。
4分割のマスで分析結果を示すものでよく目にするのですが。
それぞれを簡単に説明すると、
SWOT分析は内部環境における強み・弱みと外部環境における機会・脅威を分析するもの。
外部環境・・・日本語的にはおかしいけど(環境という言葉=「外部」を意味するから、外部外部みたいな)。。。
まあ環境でなく要素・要因とした方が解りやすいのですが。。。
PPMは商材や事業を花形・金のなる木・問題児・負け犬と分類して分析するツール。
いずれも4つのブロックに分類するのですが、SWOTでの強みと弱みの境界線の基準とかPPMの「花形」と「金のなる木」の境界基準は、明確でない。。。
だから分析者の解釈によって左右されることになり、分析結果がそれなりにわかりやすく説得力があるからそのまま鵜呑みにしてしまうといったことがままあるのです。。。
ですが、その分析内容は分析者の価値観や解釈の仕方がもろに反映されてしまう。。。。
たとえば、市場成長率が高いのと低いのとの判断だが成長率10%だとすると、それが高成長率なのか低成長率なのか?は分析者の勝手な解釈で決めることになってしまうのです。。。
心理学でも指摘されていることですが、これらの4つのブロックに分ける手法は、予め分析者の仮説を証明したいがための結果がでるように誘導しがちなもので、客観性が充分でないと全く同じデータで逆の結果を説明できたりするのです。
データを公平に判断できないで主観的にとらえてしまう。
人間として自分の望む結果に関連しそうなものに注目しそれ以外は無視してしまうというのは、当然の心理なのです。
境界があいまいな上に客観性がない。。。。。
だから、今後研修などでこれらの分析ツールを使った説明を聞く際は、現状分析のツールとして使っているんだなぁ程度でとりあえずそんなもんだなぁと思って いればいい。。。ですが分析結果はバイアスがあるか疑った方がいい場合もあります。説得力はあり納得もしてしまうのですが。。。
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