2007年8月8日水曜日

コーチングについて

今日は、人を指導することについての話しをします。

ある意味自分の失敗談ではあるのですが、正月休み、白馬の槍ヶ岳にあるスキー場で、20代~70代までの生徒を受け持ち講習を行いました。

検定では、受け持った受講生11名のうち、合格者は1級1名、2級1名。

合格した2名は、2日間の講習のスタート段階から既に合格するレベルにあり、それ落ちた受講生は、合格させるために色々指導しましたが、わずかに及ばなかったのは1級1名2級2名、まったく見込みがなかったのが、1級4名、2級2名でした。

惜しくも合格できなかった3名は、受講前よりも上達したが、本番での実力が出せなかったといえます。

合格者や惜しくも合格できなかった受講生の受講中の傾向は、講習中に行なった様々な練習法を指示通りにコナすことができたために、私から「OK」「すばらしい」「いいですね」など褒められることが多く、それが繰り返されるごとに上達していきました。

その反面、それ以外の受講生は、問題点を指摘されたり、注意されることが多く、なるべく良いところを褒めようとしても、褒める回数よりも指摘される回数が多くなってしまい、心理的にムラが生じてしまい、身体がうまく動かせない状況に陥るようなこともあったのです。

スポーツ心理学または行動分析学では、ある行動を行なったときに付随する状況で「褒められる」「なにか褒美をもらえる」など心地よいものを「好子」といい。「怒られる」など不愉快な状況を「嫌子」といいます。「好子」は行動を強化する方向に働き、「嫌子」は行動を弱化するとされています。

この事実を知っていながらも、問題が発生したときに行動を促す場合には、注意したり指摘することが多くなり「嫌子」でがんじがらめにしてしまうことが多く、行動分析学で言うところの「個人攻撃の罠」にはまってしまうことが多く、まだまだ人を指導するにあたっての未熟さを痛感されたのでした。


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