2007年8月17日金曜日

ボイラー室の操作 

■証券取引や先物取引で利用される「ボイラー室の操作」という戦術

「ボイラー」。。。この言葉を聴くと、中学校の用務員を思い出す。

我々は彼を「1億円ボイラーマン」と呼んでいた。。。


それはさておき。。

今から10年以上前、当社に特機事業部という部署があり、企画部の部長代行をしていた頃の話。

当時ダイヤモンド社より発刊されている会社職員録に出身校や趣味などを含めた私の情報が掲載されていた。

それを見て(リストとして使って)、後輩を名乗る先物取引会社に就職した新人から電話がかかってきたことを発端とする実話です。

私は「ボイラー室の操作」という営業戦術を身をもって体験させられたのだが。。。

その「ボイラー室の操作」とは、

何十人ものセールスマンが小さな部屋に詰め込まれ、毎日何千人もの客に電話をかけて早口でしゃべりまくる戦術のこと。

これは日本でも先物取引の会社で実践されているのです。

その戦術はまず。


○「オープニングコール」

印象的に聞こえる自己紹介をして、ここでは単に会社の資料を受け取っていただきたいと頼むだけ。
(実際に私は、大学の後輩と称する人間から電話がかかってきて、社会人1年目なのでいろいろとアドバイスしていただきたい、というので一度会って面談した。そこで自分はいまこんな会社に勤めているなどの紹介と資料が渡された。)

○二回目の電話

セールスの口調が加わり、いかに多くの利益が得たれるかを語り、もう今回は投資することは不可能ですと告げる。
(私の場合は、その後輩から仕事の進捗度合いなどを話ながら、興味がないかと質問され、今回は申し込めないという内容の話があった。:個人的には全く興味がなかった。)

○三回目の電話

売買に加わるチャンスを与え、おおいにせかすのである。
「(セールス電話の喧騒の中)たった今トレーディングルームから戻ってきたのですが、(息を切らせながら)すごいことになってます云々」
(私の場合は、「コーンが大変なことになってます云々」という電話が喧騒の中からかかってきた。
それで私は逆に怒鳴り声で、「そっちは大変だろうがそんなうるさい電話こちらの事情も考えずに電話かけるんじゃない!二度とかけてくるな!」と応酬。
そしてその2日後に上司を名乗る人物から謝罪の電話があった)

目の前のニンジンをとりあげ、再度目の前に出し、しかも他の人が皆欲しがっている人気のあるもので、急がないとチャンスを逃すなどという戦術である。

このテクニックで多くの人が被害にあっているのである。

国内でも実践されているので、被害に合わないためにも、このパターンは知っていると良いです。

ホームページ制作は、WEBアドバイザーズ

0 件のコメント: