2007年8月30日木曜日

X理論からY理論へシフトした例

X理論で育ってきた人間はそのままX理論のままであり続けるかというと、そうではありません。

指導する側の「見方」が変わったことによるXからYにシフトした実例の話しをします。

著書「7つの習慣」で有名な スティーブン・R. コヴィー博士の例

コヴィー博士の息子の一人が、学校にうまく適応できず、成績もかなり落ち込んでしまっていた。

その息子は、人と接することにおいても未熟で、また、スポーツも苦手な子どもだった。

コヴィー博士は、息子を励まし支え、サポートしようと努力した。

しかし、息子は完全に自信を失ったままで、コヴィー博士の努力は、まったく報われなかった。

そしてコヴィー博士は、あることに気づいたのです。

「息子に対する、自分の見方に問題があるのではないか?」と。

コヴィー博士は、自分が心の奥底で、「息子は基本的に劣っている。あるいは、何かが足りない。」という意識で、息子を見ていたことに気づいたそうです。

「自分が助けてやらないと、息子は自立できない」という見方で、息子を見ていたということに。

「だから、自分の努力が報われなかったのだ。」と気づいたそうです。


表面的な行動や言葉をどう変えてみても、息子に実際に伝わっていたメッセージは、「おまえにはできない。だから、おまえを守る必要がある。」というもの。

そこで、まず「息子に対する見方」を変える必要があると気づいたコヴィー博士は、息子の独自性と可能性を信じるよう決意し、彼の邪魔をしないようにしたそうです。

親として、息子を信頼し、尊んだ。こうして、息子に対する見方を変えた結果、息子には次のような無言のメッセージが伝わった。。。

「おまえを守る必要はない。おまえは、十分にやっていける。」と。


その結果、息子は自信に満ち始め、勉強においても、友人関係においても、スポーツにおいても、目を見張るほどの成長を見せることになったのでした。

何年か経って、彼はスポーツでは州のベストプレイヤーに選ばれ、学校ではクラス委員に選出された。。。

おそらく、X理論Y理論以外の要素、パフォーマンスマネジメントの好子や嫌子による行動の強化・弱化が父と子の間のコミュニケーション(言葉だけでなく接する態度や表情)の中に介在したのではないかと思われます。

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参考文献:
7つの習慣―成功には原則があった!

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