■指導の際における質問方法
忙しくて時間がないときは、つい相手の言葉を遮って否定的な質問をしてしまうことがあります。
だれもがやってしまうものなんでしょうが、質問された側は責められているという意識をもつし、反発もする。。。
ではどうすべきかということですが、コーチングの質問方法が参考になります。
能力を引き出すための前向き・創造的な思考へと導くため(ネガティブな情報を隠さないようにするため)の質問方法としては2つあります。
① 「肯定質問」 → 「解決思考モード」
ものごとの肯定的な側面にフォーカスして質問をする方法です。
例えば、「ほとんど失敗したということは、うまくいったところもあるんだな。どんなことがうまくいったんだね?」というような質問をするということです。
このようにネガティブな要素ではなくポジティブな要素にフォーカスすることが重要となります。
Ex:「わかりません」という反応に対し → ×「どこがわからないんだ?!」 ではなく ○「どこまでわかっているんだ?」
このような質問に対して、部下は、うまくいったことを話しているうちに、思考が前向きになってゆき、自主的に、ものごとを解決していく思考「解決思考モード」になるのです。
この状態になってから、「ほとんどの失敗」についての話に移っていけば、前向き・創造的な解決策を引き出しやすくなるのです。
② 「未来質問」
「どうして失敗したんだ?」という質問は過去に向けた質問「過去質問」です。
それに対して、「未来質問」は、例えば「こんど成功させるためには、どうすればいいと思う?」のように、未来に向けて問う質問のことをいいます。
過去質問=過去の記憶は変わることがないので、脳の想像力や創造力が働きにくく、反省したり言い訳が出やすくなるという側面をもっています。
未来質問=未来には様々な可能性があるので、脳の想像力・創造力が活性化することになります。
「ブレイクスルー(現状突破)を起こすアイデアが生まれるのは、原因追求型の思考からではなく、目的追求型の思考からである」
(参照:「ブレイクスルー思考」G・ナドラー&日比野省三 著、ダイヤモンド社 現在入手不能かもしれません)
問題が発生したときに現状を打開するには、原因の追求ばかりにフォーカスしがちですが、そもそも何のためなのか、どうすればよい結果がでるのか?これからどうすればいい?そういった発想がスピーディに解決するためには必要な心構えとなります。
※テクニックやノウハウはその手法を知っているというだけでは、意味がありません。
あくまでも参考とするレベルでとらえてください。
なぜなら使えることができても、対人関係に関わることならば効果がない場合が多いからです。
本質は違うところにあります。
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