2007年10月11日木曜日

回避欲求 親和欲求 共感欲求

真夏や蒸しているときの満員電車。。。

フラストレーションも溜まり乗客間のトラブルも多い。。。

そんな満員電車の中で

汗をだらだら流していてワイシャツがびっしょりぬれている太った人が体を寄せてきたら....

にんにくのにおいをぷんぷんさせている人がこちらに顔を向けていたら....

キツイにおいを漂わせ薄汚れたレゲエのおじさんがふらふらと近づいてきたら....

急ブレーキなどで相手の体に触れそうになったり、顔が近づきそうになると....

反射的に全身に力を込めて、なるべく近づかないようにしてしまう....

これは心の中に

「こんな人の近くにいたらたまらない」

とう回避欲求が働いているためについ行なってしまう行動です。


回避欲求

以前パーソナルスペースという話しをしましたが、

相手がどれくらいの心理的距離を持ちたいと思っているかを

考えることは人間関係構築において重要なことです。

つまり相手が自分に対して「親和欲求」を持っているのか

「回避欲求」をもっているのか........


一般的に日本の中年以上の男は「近寄りすぎ」の傾向があるという。

若くても親父傾向が強いやつもきっとそうだ。

日本人女性の見知らぬ人への平均的対人距離は118cm

日本人男性は110cm以下という統計もある。

この差約8cm以上がポイント。

だいたい親父が女性に嫌われるのは、この境界の差が原因だったりする。

近づきすぎると嫌われるのだから........


ということだから、男女問わず。

まずは相手が「親和欲求」があるのか「回避欲求」があるのか、

心理的欲求を顔の表情や会話の中から的確に判断することが必要となる。

まだ、親しくない相手に対人距離の半分程度50~60cmしか

間隔を取らずに立つような「近づきすぎ」にならないように配慮すべきだ........




親和欲求 


「相手と親しくなりたい」という欲求を心理学では「親和欲求」といいます。

しかし、心の中で親しくなりたい気持ちがあっても、

表現しなければ相手に伝わらないし、

まあ伝わったところで拒否されてしまう場合もあるというところが哀しいとものではあるが。。。

親和表現 
~親和欲求を相手に伝えるための表現~

その表現方法はというと

①相手の個人的な情報をどれだけ記憶しているか?(二度目にあったときなど)

②その記憶した情報に基づいて、どれだけ準備をしているか?(初回でも事前準備が重要)

③実際に会った時に表現できるか?

ということ。

パフォーマンス学の権威である佐藤綾子氏の実験では、

二度目の対面時の話の内容がどんなに豊かでも、

そのときの話し手の「表情」や「表現」をより一層聞き手は重視しているという結果がでています。

このことはメラビアン(マレービアン)の法則でも見て取れる。

とどのつまり、

単語レベルのコミュニケーション」では他人から受ける情報の比率は93%が話し方や

ボディランゲージだから。。


ということは、言葉による親和表現だけでなく、

無表情であったりすると相手は心を開いてくれないということ。

したがって相手と仲良くなり、説得までに導くためには、

「親和表現」と「顔の表情変化(喜怒哀楽)」が重要になるのです。

身近なスーパー営業マンを見てみよう。。顔の表情が豊かではないだろうか?



共感欲求

みんさんは辛い事ががあったとき、どうしたいと思いますか?

大体、何かつらいことがあった場合、人はだれでも「共感してほしい」という欲求をもつものです。

心当たりがあるますよね?そう思いませんか?

まあそんな人から相談されたら、

ふつうは「ドンマイ」とか「そんなこと気にしなくていいよ」とかセリフを吐いて、

重荷を軽くしてあげようとするのが普通でしょう。

だが、それは間違えだったりするのです。

では、相手の気持ちになって考えてみよう。。。

その「ドンマイ」とか「そんなこと気にしなくていいよ」とかのセリフを聴いたら、

言われた本人は

「この人は自分の気持ちがさっぱりわかっていない」

と不満に思うのです。

まあそんなパターンが多い。。

したがって、相手の話を良く聞き、共感してあげることが必要だ。「わかるよ~」と。
(しかも顔の表情もそれに合わせて!)

ただし、傾聴しているうちに自分で冷静に判断できるようになるならいいのですが、

そうでない場合は共感し続けるだけではダメです。

人は自分の発した言葉に心理的な影響を受ける。

それがネガティブならばより一層ネガティブな方向に向かいがちだ。

傾聴し充分共感したら、タイミングを見計らって、

少しずつポジティブな方向になるような提案をする必要があるのです。

「どうしたいの?」「これはできないかなぁ?」と一緒に考えてあげよう。。。




※テクニックやノウハウはその手法を知っているというだけでは、意味がありません。
あくまでも参考とするレベルでとらえてください。
なぜなら使えることができても、対人関係に関わることならば効果がない場合が多いからです。
本質は違うところにあります。






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