「希少性のマーケティング戦略」をとっていた事例で、
わかりやすいのがダイヤモンド市場におけるデビアスです。
ダイヤモンド。。。
当然、みなさんは高価なものというイメージがありますよね。。。。。
一般的なイメージと反対に、
ダイヤモンドはそれほど稀なものではないという事実があります。
最近になってカナダのハドソン湾を囲む楯状地で大量に発見された
事実が教えてくれるようにダイヤモンドは地球の表面に広く分布しています。
そのうえ(ドリル、ガラスカッター、レコード針を除けば)実際的価値もそれほど無いのです。
しかも火事になれば燃えてしまうし。。。。
なにせ炭素の鉱石ですから。。。。
よく燃えます(燃えているの見たことはありませんので大げさです。)
人工的にも作り上げることができるものなのに。。。。
それも普及してない。。。。
「ダイヤモンドの価値」これはデビアスの事実上の独占により、
ダイヤモンドは世界で最も高価な商品となっているのです。
そしてその価値観が定着している。。。。
デビアスはほんの10数年前まで、供給を慎重に調整し、
生産者と非情な取引(方針を守らない生産者は、
市場を飽和させ、価格を下げ、裏切り者が戦列に戻らざるを得なくする)ことによって
デビアスはカルテルを支配しダイヤモンドを高級品として維持してきた。。。
どこにでもあるのに、ダイヤモンドは常に貴重なものとされてきたのです。
なんでデビアスが市場をコントロールできたのでしょう?
もともと不安定だったダイヤモンド市場
デビアスはカルテルを支配して市場をコントロールしてきた。。。。
第二次世界大戦当時ダイヤモンド市場は不安定なもので、
新しい供給源が発見され供給過剰を起こしたりしていたのです。
しかし1947年に「ダイヤモンドは永遠に・・・・」というスローガンとキャッチフレーズで
キャンペーンを行い市場を一変させることになります。
それ以降ダイヤは結婚というプロセスにはなくてはならないもの、
贈り物としてとてもよく、大切にし、
永遠に保存される特別なものという地位を獲得したのです。
驕(おご)れるものも久しからず。。。。
しかし、カナダでダイヤが発見され、
宝石市場においてオーストラリアが主要な役割を果たすようになってきました。
(リオ・ティント社など)
そして、デビアスの世界市場でのシェアは減少傾向になってきている。
(数年前の90%から現在は、40%以下に縮小)
ですが、数十年で築き上げたデビアスによるダイヤモンドの威信は、その他の大企業(シンジケート)によって利用されるようになってきてはいるのです。
つまり、供給を制限して、
誰もが所有するようになって価値が下がるような状態にはならないようにしているのが現状なのです。
こういうことからすると、はっきりいってダイヤモンド市場においては顧客志向は一切ないといっていい。。。。
それでも成り立っています。。。
でもこんな「へ理屈」を言って彼女やカミさんへのダイヤモンドをあげない理由としても、納得してもらえないないですよ。。。
だって彼女たちが「欲しい」ならしょうがないでしょ。。。
捧げる「気持ち」が大切です「愛だけでなく感謝の気持ち」が。。。
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