2007年10月12日金曜日

ヒポクラテスへの回帰1

先日、ある社員と健康について話をしました。

彼のプライバシーもあるので、彼についての具体的な話はできませんが、

たまたま専門的な領域までに及んでしまったので、

そちらの方の話しをしようと思います。



最近、医師の診察を受けると診断に「迷い」があるのでは?

感じたことはないでしょうか?

私の場合は、よく医師に薬を指定して調剤してもらったりするので医師とも話し合って対処法を決めるといった状況になることもあるので、必然的に医師は断定的な口調にはならないのですが。
(「~かもしれない」という仮定や「~らしい」などの言葉が多くなるのです)

自律神経失調症なんて診断も最近ではよくされていますよね。

自律神経症。。。。。=私(医師)にはよくわからない病=精神科管轄だから大学で治療法習わなかったんだもん病

といったらいいすぎなのでしょうか?

普通の医者よりも精神科かカウンセラーの方が詳しかったりするかもしれない。。。いわば臨床心理士の分野。。

最近になってEBM(Evidence Based Medicine)など医療のあり方が見直されてきているようです。。

たとえばヘルニアによる腰痛などは根拠のない医療であるという指摘がなされてます。。。

根本的な原因を治療する必要があるということ。
(ヘルニアが腰痛の原因であるという科学的根拠はない)。。。

ちなみにEBMを医師に聞いてもまだ分からない医師が多いみたいです。。。。

反論されてしまうかもしれませんが。

参考文献
癒す心、治る力―自発的治癒とはなにか (角川文庫ソフィア)
サーノ博士のヒーリング・バックペイン―腰痛・肩こりの原因と治療


ヒポクラテス

紀元前400年ぐらいまでは迷信や呪術で病気を治療していました。

古代ギリシアの医者ヒポクラテスは、この原始的な医学から迷信や呪術を切り離し、

科学的な医学を発展させ、「医学の父」といわれています。

同時に彼は「喘息になったら怒りを鎮めよ」と語ったと伝えられており、

怒りなど強い感情が病の原因であると当時から考えていたのです。

そして当時から「心の働き」と「身体の病気や異常」との関係を考察していた。

彼は「医者は自然を補助するにすぎない」という有名な言葉を残しています。

この言葉は奥の深い言葉で、自然治癒力のことをいっていたのだと解釈できるのです。

このように2400年前に心が病気に影響を及ぼすという考えがあった。。。。。



デカルトによる否定~現在

しかし、この概念は17世紀を代表する哲学者であり数学者であるルネ・デカルトによって痛烈に否定されてしまいました。

彼は心と体は完全に別個のもので、個々に研究すべきものだと主張したのです。

そして心の問題は宗教と哲学が扱い、身体は客観的かつ立証可能な方法で研究すべきだと。。。

この考えは今もなお、医療現場や医学研究の基本的考え方となっているのです。

医者の卵が大学で学ぶのは「科学的」立証可能なもので、知識はそれをベースにしている。

だから「科学的」に立証できないものは、わからないということになってしまうのです。(つづく)

部分出典:
ツキを呼ぶ「魔法の言葉」―幸せになる!お金が舞い込む!病気も治ると大評判 (マキノ出版ムック)



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